
「読解力をあげたい」というご相談がありますが、その前にできないとダメなことがあります。
先生の話を聞けること
集中できない、先生の話を聞けない、それでは馬の耳に念仏、読解力をあげようとしても難しいです。
小学校低学年の場合によくあります。(高学年でもできない生徒もいます)
勉強以前のことですが、そこからなんとかする必要があります。
塾に通う前に、ある程度できる状態で来て頂きたいところです。
小学校1年生の1学期はイスにずっと座っていられない子もいるようです。まわりをキョロキョロする子も。
その状況だと、学校の授業中も話を聞いていない可能性も大です。
小学校に入る前に、勉強に差がついている状況です。
その状況で塾に通わせても、塾側は教えるよりも躾(礼儀作法や生活習慣を身につけさせること)の時間が多くなってしまいます。
小学校高学年~中学生の場合は、イスに座っていても集中してないケースはあります。ぼーっとしたり、まわりを見たり、筆記用具をいじったり、シャープペンで爪をいじったり。
語彙力があること
言葉の意味がわからないと、ちゃんと聴いていても理解できません。
「ご飯の支度」で「支度って?」と思いながら、質問することもなく授業が進んでいく。
「ほら話??」「表情??」「測量??」「唯一??」のような言葉がわからない可能性があるわけです。
(これらは中2国語のアイスプラネットで出てきます)
国語でなくても、方程式で先生が「移項」と言ったときに、「??」となるかもしれません。
歴史の教科書を見たら、知らない単語がいっぱいあるかもしれません。
辞書通り正確に覚える必要はありません。だいたいの意味がわかっていれば良いです。
正直、小学生の国語から読解が難しいと感じる(感じていた)場合は、きちんと調べた方が良いです。
長文を読むのに慣れること
ふだん本を読まなさすぎて、国語の教科書に載っている長い文章を読むのがつらいと厳しいです。
後半、何の話がよくわからず、テキトー読みをしている可能性があります。
以前、三者面談で小学生が「ふだん読書している」と言って、親御さんが疑いの目を向けてました。
体験授業の際に、どんな本を読んでいるか聞いたら、ドラえもんでした(笑)
漫画かぁ~。
読まないよりは良いです。
が。
ひごろから文章だけの本を読みしましょう。
(小学校では音読宿題が出るかもしれませんが、それ以外で)
情景が浮かぶこと
日本語は主語を省略しがちな言語です。
セリフが出てきたときに、「誰のセリフ?」となると読解しづらいです。
セリフ以外で、「レンズの中をのぞくと・・・」と書いてあったときに、誰がのぞいているのか。
漫画のように、場面場面が浮かぶようになれば世界観がつかめます。
上記ができるようになると良いです。
(最後ができると、だいぶ読解ができるようになりますが)
そのうえで、読解のレベルアップを目指せると良いです。
心情理解、筆者の主張など。