どうも、こんにちは。
個別指導学院ヒーローズ草加校の塾長です。
中学生の親御さんが思う「中学英語の感覚」と、実際の現場は違っているのが現状です。
単語数が急増
2021年度からの新学習指導要領では、
中学校卒業までに扱う英単語の数は、
従来の約1200語から1600~1800語に増えました。
2021年度の時点で、単語数が1.5倍近く増えています。
もっと驚くべきは、1993年度ごろの英単語数は約1000語でした。
1993年度: 1000語
2020年度まで: 1200語
2021年度から: 1800語
この時点で大変さが伝わってきますが、単語だけじゃありません。
文法が増加
高校で習っていた内容が、少しですが中学校におりてきました。
その分、3年間で習う文法は増え、授業スピードが上がりました。
先生が時間をかけて教えていたことで、
英語が苦手な生徒もゆっくり理解することができたことが、
授業スピードが間に合わないので、わからない生徒はわからないまま
授業は進んでいかざるをえません。
政府が
「中3は英検3級レベル、持ってる生徒を増やしたい(ざっくり要約)」
という方針を出しており、
英語の授業の負荷が高くなっています。
(個人的には、単語も文法も増やさず、別の方法を取る方が達成すると思ってますが)
この時点で大変さが伝わってきますが、文法だけじゃありません。
英語に耳を慣れさせ、英語で発表も増やす
英語の授業は、ほぼ「英語で」行われます。
教科書を読むときだけ、英語ではありません。
先生が説明するときも、ほぼ英語です。
とはいえ、公立中学校の先生がすべて英語で指導できないのでALTが活躍します。
「英語に慣れる」
「音声指導を増やす」
という点で良いと思いますが、生徒は大変です。
耳を慣らすだけでなく、「英語で発表」があります。
あらかじめ題材が決まっていて、
例文もあり、
事前に1週間ほど台本を作る時間があり、
それを教室の前で、みんなの前で英語で発表します。
英語が苦手な生徒、人前で話すのが苦手な生徒、には苦痛な時間ですね。
他にも細かい点はありますが、親御さん世代よりも英語の授業が大変になっています。
もちろん、条件はみんな同じなので、その中で成績がついてしまうわけですが・・・
ぜひ、お子さんに「がんばってるな」と応援してあげてほしいものです。